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防災 · 2026年8月29日 · 7分

高齢の親と夏の停電8時間を乗り切る電力配分【架空事例】

高齢の親と暮らす2人世帯を想定し、夏の8時間停電で照明・スマホ・ラジオ・扇風機へどう電力を配るかを具体化。残量を温存する判断基準、暑さで在宅継続が難しい場合の退避、平時の準備まで整理します。

高齢の親と夏の停電8時間を乗り切る電力配分【架空事例】

この記事は実在人物への取材ではなく、高齢の親と成人した家族が同居する2人世帯を想定した架空事例です。夏の夕方から8時間停電したとき、ポータブル電源を何へ優先して使うかを具体化します。

結論:送風・照明・通信を優先し、残量20%を予備にする

この事例では、容量512Whのポータブル電源が満充電で、変換ロスや機器差を見込んだ計画上の使用枠を400Whとします。実際に使える電力量は製品、出力方式、気温、劣化状態で変わるため、400Whはメーカー保証値ではありません。

用途計画上の消費電力・回数8時間の配分
扇風機25W × 6時間150Wh
LED照明8W × 8時間64Wh
スマホ2台12Wh × 各2回分48Wh
小型ラジオ5W × 4時間20Wh
予備枠状況変化に備えて温存118Wh
合計400Wh

消費電力はすべて事例上の仮定です。所有する機器の表示と実測値に置き換えてください。電力の計算方法は実容量と変換ロスの解説で確認できます。

架空事例:夕方18時、停電が発生

70代の親と40代の家族は、まず転倒防止のためLED照明を点灯し、自治体と電力会社の情報をスマホで確認しました。冷蔵庫はむやみに開けず、ポータブル電源へは接続しません。今回の512Wh級では、冷蔵庫を追加すると送風と通信の予備を圧迫すると判断したためです。

続いて、親が過ごす一室に扇風機を置き、カーテンで日射を遮ります。環境省は、停電などでエアコンを使えないときは熱中症リスクが高まるとして、涼しい場所への移動、体を冷やすこと、水分補給などを案内しています。特に高齢者は家族が体調と室温を定期的に確認します。

出典:環境省「エアコンが使用できないときの熱中症対策」

2時間ごとに残量と在宅継続を見直す

この世帯は、2時間ごとに「本体残量・室温・親の体調・停電情報」を紙へ記録します。残量の数字だけで在宅継続を決めません。

  • 室温が上がり続け、涼しい環境を保てない
  • 親にめまい、吐き気、強いだるさなどの変化がある
  • 復旧見込みが分からず、夜間の移動が難しくなる
  • ポータブル電源に異臭、異常な熱、変形がある

こうした場合は、給電時間を延ばすことより、安全な場所への移動や救援要請を優先します。自力で水が飲めない、意識がないなど緊急性が高い場合は救急要請が必要です。

医療機器はこの電力表に含めない

在宅医療機器を使っている場合、一般家電と同じ計算表へ入れて「余った分で動かす」と判断してはいけません。厚生労働省は、停電前に内蔵・外部バッテリー、アラーム、緊急連絡体制、医療機関での電源確保や一時入院などを確認するよう案内しています。

主治医、医療機器の製造販売業者、訪問看護、地域の支援窓口と、機器ごとの停電時対応を事前に決めてください。ポータブル電源を使えるかどうかも、医療機器側と電源側の双方へ確認します。

出典:厚生労働省「停電に伴う在宅医療機器使用患者の対応について」

平時に家族で決める5項目

  1. 照明、通信、送風の実消費電力を測る
  2. 本体を誰でも操作できる場所に置き、月1回を目安に状態を確認する
  3. 連絡先と避難先を紙でも残す
  4. ケーブルの傷、端子の変形、リコール対象を確認する
  5. 2時間だけ模擬停電を行い、操作と残量推移を記録する

NITEは、災害時にポータブル電源を水にぬらさない、強い衝撃を与えない、異常があれば使用を中止することなどを案内しています。地震や浸水の影響を受けた機器は、停電復旧後も自己判断で再通電しません。

出典:NITE「災害時にも活躍する携帯発電機やポータブル電源の事故に注意」

まとめ

高齢の家族がいる夏の停電では、Whを使い切る計画ではなく、照明・通信・送風へ配分し、体調と室温によって退避へ切り替える計画が重要です。医療機器は別枠で専門職と停電対応を決め、平時に一度操作を試してください。

必要容量を整理したい場合はかんたん診断、候補機種の容量・出力・重量は製品比較表で確認できます。

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